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*** ~君の未来(後編)~ ***
未だ3歳ちょっとだからかな、一生懸命何かを伝えようとしてる姪っ子の瞳は本当に澄んでてキラキラしてる。
『仲良しのお友達は皆お仕事。パパもママもお仕事してるでしょ?』
「ちがーう、女の子のおともだち。」
『えっ…』
何か又回答が難しくなりそうな予感。
『居るよ。でも女の子のお友達も皆お仕事行ってるよ』
「ちがーうの、ずっーといっしょにいる女の子のおともだち。」
痛い所を突っ込まれた…さて、何て答えればいいのか。
次の言葉を考えてると。
「おいちゃん」
『ん?』
「パパとママはおともだちなの?」
姪っ子の言いたい事は何となくわかったでも難しくならない様にどう答えればいいか悩む。
『優月はパパもママも大好き?』
「うん、ママはだーいすき、パパは好き」
ママとパパの温度差に受ける(笑)
自分も何度、姪っ子に「だい嫌い」って言われた事か…その分「だーい好きって」言葉も何度も言われてる。
その時は怒ってても1日経てばその事を忘れてしまうのかな?めっちゃ笑顔で何もなかったかの様に駆け寄って来てくれる。
『優月がパパとママが好きなのと同じでパパもママが大好きでママもパパが大好きなんだよ。それを夫婦って言うのわかる?』
「ふうふ?」
『そそ、お友達よりもっと仲良しの事を夫婦。パパが王子様でママがお姫様、それに優月が居てミソラちゃんが居てカリンちゃんが一緒に居るのを家族って言うんだよ。』
「か・ぞ・く」
『そそ家族』
難しいかな…でも何となく分かってくれた見たい。
「おいちゃんはおひめ様はいないの?」
来た…その突っ込み…子供相手にどう言えばいいのか…
『おいちゃんのお友達は皆、王子様がいるんだよ、ざーんねん。』
もう、どう答えればいいかわからずそう言って次に来る質問を避けるように立ち上がった。
「じゃーユツがおいちゃんのお姫様になってあげる」
そう言って姪っ子は立ち上がった僕の右足を小さな両手でぎゅっと抱きしめてそう言った。
泣きそうになった。いや、泣いてしまった。
『ありがとう。』
姪っ子に涙が見えてしまうと自分の事が嫌いなのかなっ?て勘違いするから涙が溢れない様に上を見ながそう言った。
こんな風に言ってくれるのは今だけかも知れないけどこれから先も人の気持ちが分かる優しい女の子に育って欲しい。